源義経の郎党(?〜1186)
『平家物語』では伊勢鈴鹿山の山賊、『平治物語』では上野国で義経が宿泊した宿の息子、『源平盛衰記』
では伊勢出身で伯母婿を殺害して投獄され、赦免されて上野国で義経と出会い「一の郎党」となったとい
う。いずれも物語中での話であり実際の出自は不明。源義経に従い活躍した。『愚管抄』で木曾義仲を討
ち取ったのは義盛としている(『吾妻鏡』『平家物語』では義仲を討ち取ったのは石田為久としている)。
『吾妻鏡』によると、「壇ノ浦の戦い」で、平家の総大将平宗盛と息子の清宗を捕らえている。義経が都を
落ちる際にも同行する。九州へ向かう船が難破し一行が離散した後、義盛は単独で潜伏する。鈴鹿山へ逃
亡するが、 鎌倉方に発見され斬首、梟首された。舞台で義盛役を演じた役者さんから作成。